学生の頃、デイヴィッド・スーシェ演じるエルキュール・ポアロのスタイルに心を打たれ、ポアロをはじめとする名画に登場するウェルドレッサーたちのスタイルにのめり込むようになりました。ある時、趣味の良いボウタイを探し歩いていた際に行き当たったのが、当時、大阪梅田の阪急メンズ館にあったbatakでした。スタッフさんと話をする中で麻のスリーピースを作ることを決意し、仕立て上がったスーツを着て、祇園祭の宵山を楽しんだのは今でも良い思い出です。それから通うこと12、3年になります。batakの服は「普通」の中にある美しさがあり、趣味性と実用性を兼ね備えたパートナーとして私の側にいてくれます。