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生涯手放せないシャツのお話。

今回はバタク大阪でちょっとしたブームになっているシャツ生地をご紹介します。きっかけは5月のコチラのブログでした。「カルロ リーバ」のインディゴ染めのシャツ生地をご紹介したところ、これが思いもよらぬ大反響。ブログを見たお客様からメールやお電話でのお問い合わせが相次いだのです。お客様の声を聞くと、「頻繁に着るカジュアルシャツだからこそ体に合ったモノを着たい」「ツイードやフランネルの中に合わせる万能シャツを探していた」などなど。インディゴシャツは昔から永久不変なマストアイテムとして誰でも一度は着用したことがあるのではないでしょうか。思い起こせば私は小学生の頃から今現在までインディゴシャツがタンスに無い時代がありません。これは凄いことだと思います。余談ですが、グレイのパーカーも同様です。ダメになっては新しいモノを買い替え続けてきたのですが、このようなアイテムはなかなか無いですよね。お気に入りとはまた違う感覚なのですが、あることが当たり前と言いますか、無いと妙に落ち着かないとでも言いますか、つまりそれだけ重宝しているということなのです。丁度良いタイミングでお客様のお仕立て上がりが入荷しましたのでご紹介します。

こちらの2枚は国産のインディゴ生地でご注文をいただきました。ご覧のように明るめのお色としっかり濃いめのお色があります。着用を重ねることで次第に色が褪せてきますが、それがインディゴシャツの味であり大きな魅力なのです。もちろんテーラーが仕立てるシャツですのでネクタイを締めても襟元が美しく纏まります。

しばらく完売していましたが、店頭には「カルロ リーバ」のインディゴ生地も入荷しています。コットンとは思えないシルキーな手触りは至高のインディゴシャツとしてお気に入りの1枚になること間違いなし。私もこの生地で仕立てます。既製品のインディゴシャツはどこにでもありますが、万能的に使えるシャツですのでオーダーで体に合ったものをお仕立てされることをおススメします。1枚仕立てると追加でもう1枚揃えたくなるほど重宝するシャツですよ。(バタク大阪 工藤)

追伸、私が新社会人に成りたての頃の話。紺のジャケットにグレイのトラウザーズ、そして濃いめのインディゴシャツにネクタイを締めて出勤したところ、さすがに上司から「そのシャツはまずいぞ」と叱られたのは苦い思い出(笑)。当時は社会人=スーツ着用が常識の時代でしたからね。ならばと私も若くて生意気でしたからコットンスーツやコードレーンのカジュアルなスーツを着ることでささやかな反抗を試みたものでした。今振り返ると上司も呆れていたと思います。しかし!認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを。←どこかで聞いた台詞(笑)