今回ご紹介する服地は英「バークレイ」のネイビー・シャーク地です。ヴィンテージ服地になります。あまり馴染みのないメーカーかと思います。仕入れの際に生地を触って「これはイイ!」と思ってタグを見たところ「BARCLAYS」の名前があり、それで私も初めて知りました。調べてみると老舗のマーチャントだったようですが、現在は消滅しています。カシミアやモヘアといった高級服地を中心に展開していたようで日本にも90年代くらいまで入って来ていたようです。先日、あるお客様との会話の中で偶然「バークレイ」の名前が出てきたので驚きました。昭和の頃、お客様のお父様がこの「バークレイ」の服地をお気に入りで贔屓のテーラーでよく仕立てていたそうなのです。そのおかげで「バークレイ」=「良いスーツ」というイメージが刷り込まれたと仰っていました。テーラーで仕立てることが根付いているヨーロッパでは珍しくない話ですが、実際にリアルな話として聞くと感慨深いものがあります。今回ご紹介する服地はカシミア混でもモヘア混でもなく、スーパー80’sのシャーク地(ウール100%)ですが、触っただけで分かるしっかりとした打ち込みと弾力性はまさにヴィンテージクオリティ。パリッと仕立て映えすること間違いありません。仕立ての魅力を最大限に引き出してくれる素晴らしい服地です。こちらはバタク大阪での取り扱いとなります。(バタク大阪 工藤) ※バタク大阪:夏期休業 8月23日(金)~28日(水)
ヴィンテージ英「バークレイ」スーパー80’s ネイビー・シャーク 400g