産業革命前夜には世界最高の債務国であったイギリスが、その後世界トップの債権国家になったのは、海外貿易における金融を担ったマーチャントバンカーの役割が大きいと言われています。ロンドンのシティで活躍した彼らの多くは、ストライプのスーツを好んだことから、ピンストライプ、ペンシルストライプ、チョークストライプなどをバンカーストライプと呼んでいるようです。バンカー(銀行家)たちがなぜストライプ・スーツを好んだかについてはおそらく彼らがユダヤ系移民であった同族意識と、無地に比べて高値のスーツを買える実入りの良さを示すため、といった理由が想像できます。ストライプ・スーツのストライプ幅の狭い・広いで印象は変わりますが、それが対人・対外的に機能しているかについて推し量るのは難しいかもしれません。ただし、ひとつ言えることは単色ではないことで、プレミアム感が容易に出せることです。金融業界を描いた映画を観ると、出世していく過程でバンカーはかならずストライプ柄を着るようになるからです。
ブラウン・ペンシルストライプ(店頭在庫)
ブラウン・チョークストライプ(店頭在庫)