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ドーメルのダブル・クロス、「リブテックス・ヴィンテージ」。

ドーメル社の「リブテックス」をご存知でしょうか。1950年代中頃に同社が発売したダブル・クロスの服地になります。タテ糸・ヨコ糸を双糸にして撚りをかけて重なり合うように織ることで滑らかさと弾力性を両立させたのが「リブテックス」でした。当時では革新的な服地であり、耐久性、シワの回復力に優れ、さらにソフトな着心地からヨーロッパのアクティブなビジネスマンに圧倒的な支持を得ます。しかし、生産効率の悪さ(コスト高)などの理由から次第に姿を消していった服地なのでした。しかし、2000年頃にドーメル社が当時の開発コンセプトをそのまま継承し、当時の織り方で限定復刻したのが今回ご紹介する「リブテックス・ヴィンテージ」です。オリジナルと復刻の違いはウエイトになります。オリジナル420gに対して復刻は370gと軽量になり、一年通しての着用期間が長くなっているのは嬉しいポイントです。軽量化されても滑らかさと弾力性はバツグンですのでご安心ください。ソフトで滑らかでありながらギュッと力を込めて握ってもシワにならないことに驚きます。ちなみに生地の表面にできる畝のような柄からリブテックス( RIBED TEXTILE = RIBTEX )と名付けられました。復刻版と言えども現在では市場に出回ることが少ない貴重な服地です。雰囲気と実用性を備えたドレープ・スーツになることをお約束いたします。(バタク大阪 工藤)

▼ドーメル「リブテックス・ヴィンテージ」2000年頃の復刻版 ウエイト370g 写真:上からグレイ、チャコール、ネイビー