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枯れゆく様こそ、武器になる。

私自身も気が付けば人生を折り返しているわけですが、そのせいか最近は自分の枯れてゆく様に興味があると言いますか、そう言うとまるで他人事みたいですが、これは決してネガティブ思考ではなくて、むしろポジティブに捉えていることなのです。カラダは丸みを帯びてきて、髪は白いものが混じるようになり、遠くも近くも見辛くなってきましたが、年齢を重ねた今だからこそ出せる味(魅力)を楽しみたいと思うのです。抗うことなく自然体で今の自分にフィットするスーツは?ジャケットは?休日のスタイルは?と考えるのも楽しいひと時です。年齢を重ねてきた人のほとんどは社会人になってから今現在まで当たり前のようにスーツを着用して仕事をしてきたと思います。これは経験値として大きなアドバンテージなのです。若々しく見せようなんて妙な色気を出してしまうと残念な結果が見えています。枯れゆく様を円熟味と捉えてセルフプロデュースを楽しんでみてはいかがでしょうか。そこで、今回は年齢を重ねた方におススメのスーツ地をご紹介します。お色はブラウン一択です(キッパリ)。それも渋みのある味わい深いブラウンです。年齢を重ねた方の魅力を倍加するブラウンです。(バタク大阪 工藤) ※ブラウン・スーツにつきましてはコチラもご覧ください。

英「スタンドイーブン」 杢調のブラウン。オーストラリア産の最高級メリノウールを経糸・緯糸ともに2プライの糸にして織ることでハリ・コシを持たせ、シワになりにくいのが特徴。また、ナチュラルな伸縮性を備えているので着心地もバツグン。秋冬春までの長いシーズン着用できるスーツ地です。ウエイト300g。

伊「カノニコ」杢調のブラウン。撚りの強い56番手の太い原毛を経糸・緯糸とも双糸使いした仕立て映えするスーツ地。シワに強く落ち感もバツグン。もはやイタリア服地らしさはなく、これは英国服地と同等のクオリティです。秋冬シーズン着用可能なウエイト360g。

英「ウィリアム ハルステッド」ヘリンボーン柄のブラウン。オーストラリア産の最高級メリノウール(スーパー130’s)を使った上質なスーツ地。高番手特有の光沢感、滑らかなタッチ、美しい発色が魅力ですが、打ち込みがしっかりしているおかげで生地にコシがあるのはさすがW・ハルステッドです。秋冬春までの長いシーズン着用できるウエイト300g。