古い映画を見て、改めて思うこと。
先日、十数年ぶりに「夜の大捜査線」(1967・米)を観ました。アメリカ南部の田舎町で起きた殺人事件を偶然その町に居合わせた敏腕黒人刑事が解決に導くというストーリーですが、人種差別問題が真のテーマとなっている作品です。都会 …
先日、十数年ぶりに「夜の大捜査線」(1967・米)を観ました。アメリカ南部の田舎町で起きた殺人事件を偶然その町に居合わせた敏腕黒人刑事が解決に導くというストーリーですが、人種差別問題が真のテーマとなっている作品です。都会 …
ロンドンやパリの老舗シャツ・テーラーの多くは、シャツ専門の店からスーツやネクタイなどへと業容を拡大してきた点が特徴的です。「バタク」はと言うと、彼らとは違いビスポーク・テーラーの視点からシャツを捉えています。つまり、スー …
仕事着のカジュアル化が進む中、”スーツ離れ”と言われるようになって久しいわけですが、これが世の中の流れですので、悲観的に捉えるつもりはありません。すでにスーツは嗜好品として進化(深化)している過程 …
リネンのスーツにこだわりを持つ人にとって、重いウエイトのアイリッシュ・リネンで仕立てることは常識の範囲内でしょう。地中海やカリブ海などの避寒地で着る400g/m台のリネンで仕立てたスーツの凛とした風情は、貴族的とも言える …
それほど強い思い入れがあって購入した訳ではないのに、実際に使用していくうちにその製品が持つ真の魅力に気づいて、今では生活に欠かせない存在になっている・・・といったアイテムを誰もがお持ちではないでしょうか。そんな良い意味で …
男性衣服の文化的な存在と言える、「カフリンクス」。欧州・北米ではコレクターズ・アイテムになるほど膨大な数が流通しています。しかし、近年ではモード系や主張の強いデザインが増え、アイテム自体の需要の関係からクラシックで控え目 …
モヘア服地の代名詞といえば、ドーメル社の「トニック」や「スーパーブリオ」を思い浮かべる方が多いと思います。バタクでもヴィンテージの「トニック」や「スーパーブリオ」を取り扱う機会が多いこともあり、その品質の素晴らしさを熟知 …
ヴィンテージ服地と言っても手放しで賞賛できるものとは限りません。ヴィンテージ服地の多くは時流にそぐわない服地だったり、商品管理上の不手際で品質に問題があったり、中にはあきらかに商品設計を誤ってしまったような“死に在庫もや …
私自身の話ですが、数年前よりカーキ系のスーツを検討しておりました。服地はモヘア混、または平織りと決めていたのですが、ついに理想とする平織りのカーキが見つかりましたので、今回はその服地をご紹介します。私が選んだのは『フォッ …