枯れゆく様こそ、武器になる。
私自身も気が付けば人生を折り返しているわけですが、そのせいか最近は自分の枯れてゆく様に興味があると言いますか、そう言うとまるで他人事みたいですが、これは決してネガティブ思考ではなくて、むしろポジティブに捉えていることなの …
私自身も気が付けば人生を折り返しているわけですが、そのせいか最近は自分の枯れてゆく様に興味があると言いますか、そう言うとまるで他人事みたいですが、これは決してネガティブ思考ではなくて、むしろポジティブに捉えていることなの …
英「アルバート・サーストン」は、世界最古のブレイシーズブランドです。スーツの源流でもあるラウンジスーツが完成する以前の1820年代にブレイシーズづくり始めたと言います。当店では創業以来品揃えしてきたアイテムで、とくに3ピ …
スーツという服はシンプルな構成ですが、着方によっては実に幅広い装いを可能にします。たとえば、ビジネスの戦闘服から知性を印象づける社交のツール、さらには色香を漂わせる気障な出で立ちまで、決してひとつの見え方に留まりません。 …
何着がスーツを仕立てていると、ベーシックな色柄だけでなく、気分を変えられる服地に目が行くものです。シャドー系のアイテムはそんな気分に最適な色柄かもしれません。近くで見ると色柄が際立ちますが、離れて見ると単色にも見える。意 …
「Josiah France / ジョサイア・フランス」をご存知の方がいれば、その方は間違いなくクイズ番組「東大王」でも活躍できるほどの猛者と察せられます。それほど難易度レベル高過ぎと言いますか、市場での流通量が少ないヴ …
ミルやマーチャントからの仕入だけではなく、テーラーが自身の目線で発注し、販売する服地があります。顧客のニーズを汲み取って生産される各テーラーの特別注文品、通称「別注」です。当店もこの「別注」には開店以来積極的に取り組んで …
ここ数年でグレンチェックの服地でビジネススーツをお仕立てされるお客様が増えました。「さすがバタクのお客様だなぁ」と思うのはビジネススーツであることをわきまえた上で柄立ちを抑えたシャドーのグレンチェックをお選びいただいてい …
シルクだけでも様々な織り方、芯地の硬軟、糸の構成など一口にネクタイと呼べないほど深い世界が実は存在しています。まずはこの季節となると季語のように語られるウール・タイ。ツイードとの組み合わせにはなくてはならない素材です。ヘ …
10月に入りましたがまだまだ夏日が続く関西です。お客様との挨拶が「毎日暑いですねぇ」「蒸し蒸ししますねぇ」ですからね、ちょっと信じられません。早く秋の気配を感じたいものです。とは言いましても、ご来店いただくお客様の思考は …
「ドーメル」の〈タウンテックス〉という、1970年代に人気を集めた服地で仕立てた一着です。時代背景もあり、今では考えられない色糸の構成が目を惹きます。ファンシーヤーンと聞いて、シニアの方なら「オヤ!」と思うかもしれません …